社会人は目標設定が超重要!目指す自分の最高の道しるべの作成

社会人は目標を設定するように、会社からかなりうるさく言われると思います。

うるさい、というと表現が悪いですが、会社や社会は個人が目標を立てることをそれくらい重要視しているということです。

研修課題のような形で課せられても、これまでの学校教育では具体的にどうやって目標を立てればいいか教わる機会はほとんどなかったのではないでしょうか?

この記事では、社会人が目標を立てる理由を最初に説明します。

そしてどうすれば良い目標が立てられるかを具体例を用いて紹介します。

 

社会人が目標設定を求められるのはなぜか

社会人になり、入社しすぐに「目標設定をしましょう」といった趣旨の研修が始まり、最初の課題になる、なんて会社も多いのではないでしょうか。

私の入社した会社は、最初の課題でこそありませんでしたが、やはり目標設定の課題はありました。

しかも、上司のかなり厳しいチェックが入り、繰り返し修正が必要になる、なんてことも…(笑)

いやー、正直めちゃくちゃしんどかったですね。

でも、裏を返せば、そのくらい目標設定を大切にしているということだと私は思うんですよね。

その課題の中や、その後の自分での勉強や深堀で学んだことを共有していきますね。

 

時代の流れが速くなったのが一因

では、なぜそんなに目標設定を重要視するかということを私なりに考えた結果、

「そういう時代だから」という結論に至りました。

そういう時代というのは、「変化の激しい時代」のことです。

もう今や様々な企業が様々な新技術を展開して、驚くような速さで世の中が変わっていってると感じています。

(現在20代後半の私は昔を知りませんが(笑))

そんな中、会社・人が生きていくためにはその変化に対応しながら勝ち続けなければなりません。

そのため、のんびりガンバっていけばいい、とはならないんですね。

はやく成長して、はやく成果を出してほしいんです。

 

さらに、現在は変化が激しいだけでなく、ニーズも細分化してきています。

個人個人のほしいと思うものがどんどん細かくなっている、ということです。

家を例にもう少し説明してみます。

戦後、焼け野原の状態では、誰もが住む場所を求めていました。

「とにかく住める場所が欲しい、雨風をしのげる場所が欲しい」

という要求に対し、少しでも早くすべての人にいきわたるようにみんながガンバったんですね。

「早く・安く・大量に」の時代です。

産業が成長し、多くの人に住む場所がいきわたると、別のことを考え出します。

「広い家が欲しいな」

「庭付きの家が欲しいな」

「2階建ての家が欲しいな」

などなど…。

とりあえず住めればいい、という欲求からレベルアップしたわけですね。

しかも、人によって求める方向性がちょっとずつ変化していきます。

それが満たされると次は、

「もっと広い家が欲しい」

「もっと広い庭のある家に住みたい」

「庭だけじゃなくて池とか木とか畑もある家がいいな」

「3階建ての家に住みたい」

「地下にも部屋がある家がいい」

と、あとは想像できますよね。

どんどんエスカレートしていきます。

しかも、求められるものは人によってずっと細かく、それぞれの方向性で…。

 

「早く・安く・大量に」の時代が終わった今、素早く顧客のニーズをキャッチし、質の高いものを誰よりも早く提供することが要求されています。

だからこそ、世の中の動向や新しい技術・知見を学び、それらを活用して新しいものを生み出してほしいと会社だけでなく、社会が求めているのです。

そのためには、寄り道している場合じゃないんです。

皆さんの努力を最大限活用し、進むべき場所を目指して全力で進んでほしいんですね。

そのための道しるべとして目標があるわけです。

決してバカにせず、時間が少しかかってもいいので、今後自分が進むべき場所・方向を設定してください。

 

何を意識して目標を立てるべきか

目標設定がなぜ重要かをご理解いただけたところで、さっそく具体的な方法に入っていきましょう。

私自身、目標設定にはかなり苦しみましたが、これらから紹介する方法を活用し、意識することで今までよりも優れた目標設定ができるようになってきました。

上司からの修正もだいぶ減りました(笑)

 

スマートなSMARTの法則

目標設定でよく耳にするのはSMARTの法則です。

一応簡単に説明すると、SMARTとは

S ⇒ Specific = 具体的な

M ⇒ Measurable = 測定可能な

A ⇒ Achievable = 達成可能な

R⇒ Related = (自分の価値観ややるべき仕事などに)関連した

T⇒ Time-limited = 時間制限のある

の頭文字をとっています。

すなわち、

「具体的で、測定可能で、達成可能で、自分の価値観に合う、締め切りを決めた目標」を立てましょう、ということです。

これ、初めて聞いた時にはめちゃくちゃ納得しました。

納得したんですが、これをすぐに自分に活用するのが難しかったんですよね。

なので、簡易版SMARTの法則、名付けて「スマートなSMARTの法則」で乗り切りました。

まず、多少抽象的でもいいので、「こんな状態になりたい」という理想像を設定します。

そして

① その状態とはどういった状態か

② その状態には何をすればなれるか

③ そうなるための具体的な方法は何か

という順で掘り下げていきました。

SMARTの法則を当てはめてみると、

①がR、②がMとA、③がSとM、といったところでしょうか。

完全に分けることはできないので、こんなイメージ、くらいに考えてください。

Tの締め切りに関しては、1年と固定してしまいました。

逆に言えば、「1年後こうなってやる!」という目標を立てるイメージですね。

 

具体例でみていきましょう。

ある研究開発をしている人を例にしてみましょう。

立派な研究者になる!

という目標を立てたとしましょう。

完全なNGですね(笑)

この目標をより良い目標にブラッシュアップしていきましょう。

 

① その状態はどういった状態か

まずは、「立派な研究者」がどんな研究者かを深堀していきましょう。

アイデアをどんどん提案できる研究者かもしれませんし、みんなができないと思ったことをやり遂げる研究者かもしれません。

これは人それぞれなので、最初の抽象的な目標に対して、いったいこれはどういう状態か、私は何を目指したいのかを深堀してみてください。

目標の状態を定義づけるということです。

 

話を進めるために、この研究者は、

「何かしら研究はやってるけど、会社の中で利益生み出してないし、何のためにやってるか社内であまり理解されていない」状態だとしましょう。

そういった現状を考慮して、

「自分の研究をきちんと利益につなげられる研究者こそ、立派な研究者だ」と考えたとしましょう。

なので、立派な研究者とは、研究を利益につなげられる研究者、ということになります。

※あくまで具体例です。個人的に立派な研究者のビジョンはこれではないです(笑)

 

② その状態には何をすればなれるか

では次に、研究を利益につなげるためには何をすればいいかを考えていきます。

具体的には、測定可能な達成基準を作るということです。

先ほどの研究者の例で考えると、

「今までの自分の仕事ぶりを考えると、ただただ研究だけをしていた。だから利益につながらないんだ。では利益とは…」と考えたとします。

新しい契約だったり、社内のトラブルの解決だったり、作業の効率化で人件費の削減だったり、いろいろ考えられると思います。

この研究者は、

「自分の研究で社内の問題を解決し、それによって他社との契約につながればそれが利益だ」と考えたとしましょう。

そうすると、達成基準は例えば、「半年に1回以上、自分の研究を改善し、それによって新しい契約につなげる」となります。

 

③ そうなるための具体的な方法は何か

そして、具体的な方法論を立てていきます。

ここでの注意点は必ず測定できることにすることです。

イメージとしては、誰が見ても〇か×がはっきりするということですね。

この研究者の例でいけば、半年に1回以上契約をとるためにはどうすればいいか、を考えることになります。

そうしたら、やるべきことは、

・社内でほかの社員がどんなことをやっているか、何に困っているかを知る

・どんな技術が求められているか知る

・研究室や会社の外に目を向け、世界の動向を知る

・今の研究を、今のニーズにつなげるように改良する

などなどです。

こういった形で深堀していくと、やるべき方法論が見えてきます。

この中で、この研究者は、

「社員とコミュニケーションをとってニーズをキャッチし、自分の研究をそのニーズを満たせるように改良するのが必要だ」と考えたとします。

何をするか、まで具体的にするために、何をしたら自然とこの達成基準にたどり着けるかを深堀していきましょう。

・コミュニケーションをどうとるか

⇒毎日1人以上に声をかけ、困りごとを聞く

・自分の研究を、社内のニーズを満たす形に改良する

⇒その困りごとに合わせた方向性で研究していることを月1回発表の場を設けてプレゼンする。

などがあげられると思います。

 

以上をまとめると、

「利益を生み出せる研究者になるために、半年に1回以上自分の研究を新しい契約につなげる。そのために、毎日1人以上に声をかけて困りごとやニーズを知り、それを満たす形で研究を改良し、月に1回研究成果をプレゼンする」

という目標になります。

これを実践すれば、自然とニーズをキャッチし、研究を利益につなげられる研究者に近づきます。

そして、対話をして見つけたニーズを満たそうとして研究し、それを社内で発信するので、自分の研究も知ってもらえます。

こうすることで、この研究者の考える「立派な研究者」になるための正しい目標と方法論が出来上がりました。

 

まとめ

社会人は目標設定を要求されますが、それは現代がスピードを求められる時代になったから、というのが大きな要因の一つだと思います。

正しい方向で努力し、効果を最大化するために適切な目標が必要になります。

そこでの目安として、今回紹介した方法で深堀してみてください。

時間をかけても、設定した目標が、あなたを「あとはやるだけ状態」にし、努力すべき道しるべになることを祈っています!

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